誰もが経験する心のざわめき
こんにちは、カノンです。
「不安」という感情は、現代を生きる私たちの多くが日常的に抱えているものです。
先の見えない状態から生まれる、胸がざわざわする感じや、何かよくないことが起きるのではないかという、漠然とした予感などがそうでしょう。
たとえば、新しい環境に飛び込む前の胸騒ぎかもしれません。大切な人のことを案じているのかもしれません。
あるいは、将来への漠然とした恐れ、自分の選択が本当に正しいのかという迷い、経済的な見通しに対する心配など、様々な形で不安は私たちの心に忍び寄ってきます。
不安は、決して心地よい感情ではありませんよね。できれば感じたくない、早く解消したいと思うのが自然な反応です。
私たちは不安を感じた時、気づかないふりをしたり、無理に大丈夫だと言い聞かせたり、あるいは過剰に反応して焦りや苛立ちに変えてしまうことが少なくありません。
ですが、本当にそれで良いのでしょうか。不安は、避けるべき感情なのでしょうか。
不安が教えてくれる未来への可能性
私が内省の旅を深めて気づいたのは、すべての感情は、私たちに何かを教えてくれる大切なセンサーだということです。
それでは、不安の正体とはいったい何なのでしょう。
それは「未来への準備をしましょう」というサインです。
不安とは、まだ起こっていないこと、不確かなことに対して、私たちの心が敏感に反応している状態。
私たちは、未来に「より良い状態」を望んでいるからこそ、どうなるか分からない不確かな状態に不安を感じるのです。
例えば、新しい仕事に挑戦する前の不安は、その仕事で成功したい、良い結果を出したいという「期待」の裏返しです。
大切な人のことを心配するのは、その人の幸せを願う「愛」の深さの表れです。
漠然とした将来への不安は、自分の人生をより良くしたい、充実させたいという「成長への意欲」があるからこそ生まれるのです。
つまり、不安とは、私たちが未来に対して「こうありたい」という願いや期待を持っている証なのです。
その願いや期待が大きければ大きいほど、それを阻むかもしれない不確実性に対して、私たちの心は不安という形で反応するのです。不安とは、未来への可能性を信じ、より良い状態を求めている私たちの純粋な心のあらわれでもあるのです。
不安を抱きしめ、自分らしい未来を創造する
不安が「未来への期待の裏返し」であると気づくと、向き合い方も変わってくるのではないでしょうか。
不安を「早く解消すべきもの」としてではなく、「未来をより良くするためのサイン」として受け取ってみませんか。
不安は、私たちに立ち止まり、内省する機会を与えてくれます。
何に対して不安を感じているのか、その不安の根底にある「こうありたい」という願いや期待は何なのか。本心を深く見つめましょう。
あなたの願いや期待が明確になったら、それを実現するために、今できる具体的なことを考えるのです。
このプロセスは、不安を行動エネルギーに昇華させることになります。
不安がやってきたら、根底にある願いを見つけだし、願いが実現するような具体的な行動に変えていくのです。
これを繰り返すことで、私たちはより賢く、より強く、より自分らしく未来を創造していくことができるようになるのです。
不安がもたらす贈り物
不安と向き合い、抱きしめることができた時、あなたは素晴らしい贈り物を受け取ることになるでしょう。
まず、自己理解が深まります。何に不安を感じるかを知ることで、自分が本当に望んでいることが明確になります。
次に、自己信頼が育まれます。不安を乗り越える過程で、私たちは自分の内なる強さや、困難に立ち向かう力を再認識します。
これは、不確かでコントロールできない状況でも大丈夫なのだ、という自分への信頼につながるのです。
そして、「今」に集中することの大切さに気づくことになります。不安はいつも「未来」に焦点を合わせていますが、それに対処するのは「今」の自分なのです。
不安を感じるたびに「今は目の前のことに集中しよう」と意識を戻すことで、私たちは未来への恐れから解放されるのです。
不安という感情は、あなたを苦しめるためにあるのではありません。不安があるからこそ、私たちは備え、行動し、大きく成長することができるのです:)
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