理由もなく惹かれるもの、ご縁のあるもの

こんにちは、カノンです。

私はこれまで、ヒプノセラピー(催眠療法)という手法で、多くの方の内面と向き合ってきました。
ヒプノセラピーの中に、「過去世退行」というセッションがあります。
これは、意識を深いところまで誘導することで、魂が過去に生きたときの記憶にアクセスし、その人生を追体験していくというものです。

ヒプノセラピーで「過去世退行」をすると、過去世の自分と現在の自分は、まったく関連性のない人生を送っているわけではないのだ、と気づかされます。

今生で私たちが関心を持つものだったり、好きになるものだったり、ご縁があったりするものは、過去世でも関わっていたものであることが多いのですね。

そして、「追求している人生のテーマ」のようなものも、過去世からの続き・・・だったりすることもあるのです!

今生は過去世から影響を受けている

過去世退行催眠では、過去世の人生を最期までみていきます。
「最期」という言葉のとおり、息を引き取る瞬間を体験し、さらには終わったばかりのその人生を振り返っていきます。

そのときに、もしもその人生でやり残したことがあったのならば、それは次に転生するときに持ち越すこともあるでしょう。
もしくは、「今度はもっとこんなふうに生きるぞ!」とか、「こんなことをやってみよう!」などと、何らかの決意を胸にすることもあるかもしれません。

残念ながら私たちは、この世に誕生するとそれらのことをすべて忘れてしまいます。
でも、魂はちゃ〜んと覚えているのです。

理由はないけれどすごく惹かれてしまうものがあったり、逆に、理由はないけれどすごくイヤな感じがするものがあったり……。
初めての場所なのに懐しい感じがする。
そんな経験はありませんか?
それは、魂の記憶からくるものだといえるでしょう。

今の悩みに、過去からのテーマが隠れている

過去世を旅する機会があれば、今自分が歩んでいる人生は、単独で存在するのではないのだ、ということに気づかされるでしょう。

私たちはこの世に誕生したときからが「人生のスタート」だと思っていますが、視野をかなり広げてみると、今生以前にも、いくつもの人生経験を積んできているのですね。

これまでのたくさんの人生経験から、今生に持ち越したものはさまざまです。

人生に悩んで行き詰まっているように感じているとき、どうにもならないともがき苦しんでいるとき、そこには、過去世から持ち越した課題やテーマが隠れているかもしれません。

前向きに希望を持って人生をクリエイト出来ているとき、それは今生でやり遂げようと決めてきたテーマに、過去世から持ち越したポジティブな能力を発揮して取り組んでいるのだ、ともいえるでしょう。

私たちはいくつもの人生を経て、学び、経験しながら成長を続けています。
それは、魂の進化の道でもあるのです。

人生は、パズルのピースのように完成していく

さて。視点を現在の人生に移してみましょう。

この世に生まれたときからこの人生がスタートし、さまざまな学びや経験を経て、私たちは「今ここ」にいます。
いい時ばかりではなかったかもしれません。
闇の中をさまようような時を経て、今ここにいるのかもしれません。

でも、それらはすべて、成長のための貴重な経験です。
人生は、断片的なものの連続ではありません。
どんな経験も想いも、すべてがひとつの道となって、私たちの人生を彩っていきます。

何の関連性もないように思える経験や出来事だったとしても、大きな視点で見たときに「ああ、そういうことだったのね」と、見事につながることもあるのです。

腑に落ちた瞬間は、言葉を失うほどの感動に襲われることもあるのです。

「なんでこんな経験を?」の答えが見つかる日

渦中にいるときは、「なんでこんな経験しなくちゃいけないんだろう」とか「なんでこんな苦しみを味わわなくてはいけないのだろう」と思うかもしれません。

でも、それはパズルのひとつのピースであって、その経験がなかったらパズルは完成しないのだ、ということに、いつか気づく日がくるでしょう。

それは、深く内省していけば、きっと得られる感覚です。
自分の人生を振り返り、点と点がつながる瞬間に気づくこと。
バラバラに見えた経験が、実はひとつの美しい絵を描いていたのだ、と分かること。

私たちの魂の旅も、ひとつの人生の旅も、無駄なものは何もありません。
だからこそ、どの瞬間も、どんな経験も、じっくり味わって心に刻んでいきましょう。
その経験こそが、そのときの思いこそが、魂を美しく彩っていくのですから:)

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