今日が人生最後の日だとしたら

こんにちは、カノンです。

よく、「今日が人生最後の日だと思って過ごしなさい」というようなことをいわれますね。
これは、「後悔しないように毎日を精一杯に生きなさい」という意味の教えです。

この言葉を聞いて、あなたはどう思いますか?

私はこれまで、ヒプノセラピー(催眠療法)という手法で、多くの方の内面と向き合ってきました。
ヒプノセラピーの中に、「過去世退行」というセッションがあります。
これは、意識を深いところまで誘導することで、魂が過去に生きたときの記憶にアクセスし、その人生を追体験していくというものです。

過去世退行では、そのときの人生の重要な場面や、最期に息を引き取るところまでをしっかりと見ていきます。
そしてそのあと、たった今見てきた人生を振り返るのですが、ここでいろいろな思いがかけ巡るのですね。

誰かの思いの尊さに胸を打たれたとか、
家族を愛することの素晴らしさに気づいたとか、
縮こまって生きることの無意味さに気づいたとか、
つらい人生の中にも心が温かくなる瞬間があったとか。
思うことは、本当に人それぞれです。

人生に優劣はない。大切なのは「何を学んだか」

シリアスな出来事から深い学びを得る人生もあれば、大きな困難に出遭うこともなく、安定や平和といったものを学ぶ人生もあります。
どの人生が良い、悪い、などという「優劣」は存在しません。

何よりも重要なのは、「何に気づいたのか」「何を学んだのか」ということ。
幸せだったから良いとか、何も悔いがなかったから良い、ということではなく、「何を学んだのか」それに尽きるのですね。

過去世退行でその時の人生を振り返るとき、気づいたこと、学んだこと、良かったと思えること、これは自分でもよくやったなと思えること、そういったこともたくさんあるのですが、同時に、「これはもう少しこうできたかな」とか、「もっとこうすれば良かったな」というような反省点もあったりするのです。

私たち人間は完璧ではありません。
だからこそ、こうやって地球に生まれて、一生懸命学んでいるのですね。

あなたの「人生のテーマ」に気づいていますか?

過去の人生で得られた反省点は、次の転生のときか、はたまたずっと先の転生のときかは分かりませんが、克服すべく、また新たに取り組んでいくことになるのです。

この「克服すべきテーマ」に気づけないでいると、私たちは転生するたびに、何度も同じテーマに取り組むことになってしまいます。
だから、早いうちに自分の「テーマ」に気づいて、それをしっかりと学ぶ方向へエネルギーを注げると良いのですね。

せっかく生まれる前に、「今回はこれを学ぶぞ!」とか「これを克服して完全に手放そう!」などと決意してきたとしても、生きている中でそれに気づいて意識的にならなければ、ミッションクリア!ってことにはならないのです。

「でも、どうやってそのテーマに気づくの?」という疑問がわいてくるかもしれません。
テーマに気づくためには、自分のこれまでの人生を振り返ってみること。
そうすれば、何となく分かるものです。
というのも、決めてきたテーマとかけ離れた人生は、きっと送ってきていないからです。

特に、「克服しようとしているテーマ」については、そのテーマに向き合わざるをえないような環境の中で生きることになるでしょう。

内省することで人生のテーマを見つける

子どもの頃から自分が何を感じてきたのか。何を思ってきたのか。何を考えてきたのか。
そこにフォーカスしてみれば、自然とその輪郭は浮き上がってくるはずです。

特に、ネガティブと思えるような感情。
ネガティブな思いに動機づけされた目標など。
自分としてはできればフタをしてしまいたいような、目をそむけたくなるような感情に関連することが、大きなテーマになっているかもしれません。

または、現在自分がどんなことに悩んでいるのか。
子どもの頃から、繰り返し同じような問題にぶつかっていたりしないでしょうか。
そんなふうに、過去から現在まで持ち越している、何度も繰り返しているようなテーマがあれば、それは「克服すべきテーマ」といえるでしょうね。

自分のテーマ、おそらくみんな、うすうす気づいているんだと思います。
でも、それから目をそむけて、「まぁいっか。私は悪くないし」とか、「もうどうにもならないから諦めよう」などと、避けて通ろうとしてしまうとどうなるか。
おそらく今生を振り返るタイミングのときに、「ああ、もっとこんなふうに出来たんじゃないかな」と思うことになるかもしれないのですね。

今こそ、あなたのテーマに向き合おう

「死ぬときとか、死んだあとどうなるかなんて分からないし……」と思われるかもしれません。
もちろん、これは証明はできないし、絶対的なものだとは言えません。

ですが、内省を深めていくと、地球で生きているということは、やはり何かを学びに来ているんだなとか、テーマがあって生きているんだなということが、何となく分かってくるのですね。

だからこそ、後悔しないようにしっかりと生きなくては!と、そう思わせられるのです。

もし今、あなたが何かに悩んでいるのなら。幼いときからずっと囚われているような思いがあるのなら。
そのテーマにガッツリと向き合って、昇華することにチャレンジしてみませんか。

何も、修行をしましょうとか、苦行をしましょう、ということではありません。
そのテーマの、どこに引っかかっているのか。
何を苦しく感じるのか。
どうなってほしいのか。
どうなりたいのか。
そして、その悩みやテーマから、何を学んだのか、何に気づいたのか。
それを今後どういかしていくのか。
そんな視点で考えてみては?ということなのです。

どんな経験にも意味はあります。
そこからどんなことを感じるのか。
それは人それぞれですが、たとえネガティブに思える経験だったとしても、それを未来にいかすことはできるのです。

人生の幕を閉じるときに、「あんな経験をできて良かったな」と思えたら最高ですよね:)
たとえそれがどんなにつらい経験だったとしても、それを経験する勇気をあなたは持っていたということ。

そんな自分に「よくやったね、よく頑張ったね」と言ってあげられるように、一つひとつの出来事や経験を愛おしんでくださいね。

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