生まれる前に、あなたは人生のテーマを決めてきた

こんにちは、カノンです。

前回の記事では、複雑な生い立ちに意味を見つけることについてお話ししました。
今回は、もう少し踏み込んだお話をしたいと思います。

複雑な生い立ちに意味を見つける~不幸を超えて生きる

私たちは、生まれる前に、さまざまなことを決めて、選んで、この人生を歩んでいます。
「え?そうなの?」と思われるかもしれませんが、これは、実際に退行催眠などをすると分かることがあります。
この人生で何を学ぶのか、何をするのか――それを自分が決めて生まれてきたのだと、身をもって分かる場面に遭遇するのです。

決めると言っても、具体的なことまで細かく決めるのではなく、大きなテーマを決めているという感じです。
たとえば、
「愛を学んでそれをみんなに伝える」とか、
「苦しんでいる女性を助ける」などなど……。

具体的にどのように愛を伝えるのか、苦しんでいる女性をどんなふうに助けていくのか、ということに関しては、それは私たちの自由な裁量にまかせられています。
もちろん、「それらのことができる能力」は、持って生まれて来るわけですが、その能力をどんなふうに活かして、どんなふうに使っていくのかは、私たち次第なんですね。

テーマを学ぶために、環境を選んで生まれてくる

そして、これがとても重要なのですが、自分で決めたテーマにチャレンジするためには、そのテーマにフォーカスせざるをえない環境を選んで生まれてくるということ。

「愛を学ぶ」ことがテーマだとしたら、愛というものについて、とことん考えざるをえない環境を選ぶのです。
たとえば、両親の愛情を知らずに育つような境遇だったり、大切な人との別れや喪失を経験したり、裏切られたり捨てられたりする痛みを味わったり……。
または、誰かを深く愛したのに報われなかったり、愛しているのに傷つけ合ってしまったり。

そうした経験を通して、「愛とは何か」「自分はどんなふうに愛を表現するのか」などを深く考え、向き合っていくのです。

「苦しんでいる女性を助ける」というのがテーマだとしたら、たとえば、DV家庭に育ったり、女性であることで不当な扱いを受けたり、心身に深い傷を負うような体験をしたり……。
そうした経験を通して、同じような経験をしている女性の痛みを、本当の意味で理解できるようになるのです。

まずは、自分がそのテーマに向き合わざるをえない経験をする。
そこで得たものを整理し、自分のエネルギーをそのテーマに使っていくことにコミットするわけです。

得たものをどんなふうに使っていくのかは本人次第ですが、そうやって、同じように苦しんでいる女性を助けていったり、愛について表現したり伝えたり、、、ということをやっていくのです。

決めたテーマに取り組むためには、まずは自分がそれを体験して、そこから学ぶのですね。
自分も体験したからこそ、同じような経験をしている人の気持ちに寄り添えるし、力になれるわけです。

苦労している人は、実はとても強い人

私たちは、多かれ少なかれ、人々の役に立ちたいとか、世の中の役に立ちたい、という気持ちをもっています。
世の中には、サポートが必要な分野は、それこそ数え切れないほどあるわけですね。
だから、私たち一人ひとりの経験に無駄はありません。
それぞれにできることが必ずあるのです。

まわりの人とはちょっと違う体験をしている、一般的には味わわないような感情をずっとかかえてきた、というような人は、ぜひそれを大事にしてみてください。

「苦労してるんだね」と言われるような生い立ちの人は、実はとても強い人なのです。

あなたは自分で、それを体験すること、味わうことを決めてきたのです。
そこから得たものを自分なりに整理して、学びや知恵につなげていく。
ぜひ勇気をもってチャレンジしてみてくださいね。

あなたの体験は、誰かの光になる

マイノリティであることは、時に孤独感や苦しみをもたらすかもしれません。
ですが、その孤独や苦しみを凌駕するほどの、愛と勇気を持っている魂なのだと、自分を信じてあげてくださいね。

あなたが経験してきた痛みや苦しみは、決して無駄ではありません。
それは、あなたの魂が選んだ、勇気ある学びの道なのです。
そして、その学びは必ず、誰かの役に立つのです。

自分の心と向き合い内省することで、自分が何を学んできたのか、何を伝えられるのかを、ぜひ見つけてみてください。
あなたの経験は、同じように苦しんでいる誰かにとって、希望の光になるはずです:)

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