人間関係で、醜いと思える感情が湧いてくる

こんにちは、カノンです。

人間関係の悩みは、私たちにずっとついてまわるものかもしれませんね。
恋人間、夫婦間、友人間、同僚間、親子間……。
さまざまな関係性がありますが、人との関係性がある以上、悩みは尽きません。

でも、悩みがあるからこそ、私たちは成長できます。
人間関係は、私たちにたくさんの学びをもたらしてくれるからです。

だから、傷つくことを恐れたり、ネガティブな感情を嫌って、誰ともかかわらない生き方をしてしまうのは、実はとてももったいないこと。
ひとりの世界に逃げてしまうのは、学びや成長の機会を逃しているとも言えるのです。

もし今、あなたが対人関係で悩んでいるのなら、声を大にしてお伝えしたいのは、
「人との関係で傷つかない人はいないし、悩まない人もいない」ということです。

私たちは、対人関係を通して、自分の中にあるいろいろな感情に触れることになります。
その中にはもしかしたら、ネガティブに思えるような感情もあるかもしれません。
嫉妬や憎しみ、劣等感、羨望……。
できれば気づきたくない、目をそむけたくなるような感情かもしれません。

ネガティブな感情は、あなたへのメッセージ

ここで一番大事なのは、なぜそのような感情が生まれてくるのか、ということです。
なぜ嫉妬してしまうのか、なぜ憎しみを感じてしまうのか。

その原因に向き合うことをしないで、それらの感情から目をそむけてしまうと、実は何も解決しないし、成長がないのですね。
さらには、そんな感情をかかえている自分を恥じたり責めたりして、自分を嫌いになったり、自分を肯定できない、というような状況になってしまっては、元も子もないのです。

まずは、自分がそのような感情をかかえていることを、認めてしまいましょう!
認めることは、とても大きな一歩になるのです。

本来、「ネガティブな(と思える)感情」は、センサーの役割を果たしてくれているのですね。
自分の中に「癒し」が必要な部分がありますよ、ということを教えてくれているのです。

たとえば、誰かに嫉妬を感じたとしたら。
それは、
「私も認められたい」
「私も評価されたい」
という、満たされていない思いがあるのかもしれません。

憎しみを感じたとしたら、
「大切にされなかった」
「傷つけられた」
という痛みが癒されていないのかもしれません。

ネガティブな感情は、あなたを苦しめるためにあるのではなく、「気づいて。ここを癒して」と教えてくれているのです。

感情の奥にある、本当の思いに気づく

勇気をもってそれらの感情にしっかりと向き合い、癒すことを選択したのなら、きっと素晴らしい愛と癒しと祝福が降り注ぐことでしょう。

もちろん、最初からすぐに癒されるというわけにはいかないかもしれません。
自分の中にある感情と向き合うのは、実はとてもツラい作業であることが多いのです。
その感情がネガティブだと思えたり、自分がそれらの感情を良くないと思っている場合は特に。
場合によっては、自分の奥深くにある、封印していた記憶や想い出までも引っ張り出していく作業が必要になることもあるでしょう。

一度は向き合うことを決めたはずなのに、つらすぎて、「もう大丈夫!」と途中で蓋をしてしまったり、「やっぱりいいや」と元の状態に逃げてしまったり……。
それほどまでに、しんどい作業ではあるのですね。

でも。
本気で癒すことを決めて、しっかりと原因にまで向き合っていったなら。
成長できるし、視野も広がるし、生きやすくなるし、いい事づくしです。

自分に問いかけ続ける―それが内省

感情を癒していくことは、やり方さえ分かれば、ひとりでもできるものです。
「なぜ、そんなふうに感じるんだろう?」と、
自分自身にとことん問いかけていくのです。

そのときに大切なのは、頭(理性)ではなく、ハートの声に耳を傾けること。
胸の中心あたりに意識を向けることで、自然とわきあがってくる思いをキャッチするのです。
「なんで?」「どんなふうに?」「本当は??」と、自分から返ってきた答えに対して、どんどん深く掘っていく。
そうすると、「ああ、これだったんだ」と、核心と思える答えに行き着くはずです。

一度の問いかけで、核心的な部分にまでは到達できないかもしれません。
その場合は、途中で諦めずに、何度も繰り返し問いかけるしかありません。

自分の感情に問いかけ続け、その奥にある本当の思いに気づくこと。
これが、内省です。

本当に納得できる答えにたどり着いたなら、その時点である程度の癒しが起こります。
「気づく」「分かる」ということは、「癒し」にとても近いのです。

「気づく」「分かる」「知る」「理解する」――どんな表現でも良いですが、「気づいて」「分かる」ことが、私たちにどれほどの安心感をもたらすのか。
私たちは、「分からない」から恐れを感じるし、妄想して苦しむのですね。

癒しのプロセスを、一人で歩まなくてもいい

気づくことが出来たなら。
あとはもう必要のないものを手放したり、禁止していたものを取り戻す作業をしていくのですね。
「もう私は嫉妬の感情を手放します」とか
「私は愛情を求めることを自分に許可します」とかね。
そうやってアファメーションしてもいいでしょう。

でも、それだけでは解放しきれない、根深い感情や、もっともっと癒しが必要な感情もあるのですね。
その場合は、ぜひセラピストの助けを借りてみてください。
セラピストがいることで、安全に「気づき」や「癒し」「解放」「変容」のプロセスを歩むことができるでしょう。

本当の癒しは、「みずから」気づいたときに起こります。
結局は、私たちの本気度が試されています。
自分が本気で癒やされたいのか、解決したいのか、手放したいのか、本来の自分に戻りたいのか、自分の人生を生きたいのか。

面白いことに、本気な分だけ「癒し」は起こるのです:)

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